こんにちは、kenです。
FXでダウ理論を勉強し、実際使っているのに勝てないって人も結構いると思います。
私も以前はそうで、ダウ理論は絶対だというのを聞き、勉強し、ダウ理論通りにトレードしても全然勝てない。
なぜそんなことになってしまうのか、今回はそのあたりについて書いてみたいと思います。
ダウ理論を使って勝つには、実はちょっとしたコツのようなものが必要で、理論通りにトレードしても中々うまくいかないのですよね。
そのあたりについて詳しく書いてみたいと思います。
FXではダウ理論が常識
FXではダウ理論を使って相場を見るというのはもはや常識といって良いものかと思います。
ダウ理論といっても、ここでいうのはダウ理論の中の一つ、トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続するの部分を刺しています。
ダウ理論って色々あるんですが、FXで使う場合はこの部分を指すことが大半ですから、この記事でもそうします。
どういうことかというと、明確にトレンドが変わったことを確認するまでは、そのトレンドは継続中であるということです。
逆に言えば、明確にトレンドが変わったのを確認できれば、そこがトレンドの転換点ということにもなります。
どうやってトレンドの転換を見極めるかですが、一般的には高安値の切り上げ、切り下げを確認してということと、戻り高値や戻り安値を抜いてきたらということになります。
言葉だけだと非常に難しいので、画像で説明するとこんな感じです。
高値の切り上げ、安値の切り上げ、そして直前の下落トレンドの戻り高値を上抜いている、この条件を満たせばトレンド転換というわけです。
これを満たさない限りはトレンドは継続するとも言えます。
これが、いわゆる皆がダウ理論といっているものかと思います。
じゃあ、この赤丸ポイントがエントリーするのに良いじゃん!とおもう方もいるでしょう。
私もそう思いました。
で、散々このポイントでエントリーしてみたのですが・・・実際はそう簡単に勝てないのですよね。
FXでダウ理論を使っても勝てない理由
このダウ理論の転換を使ってもなかなか勝てないのが現実で、実際この転換サインを合図にエントリーするという方法で検証してみたことがあるのですが、3年分くらい過去検証して出た結果は、勝ち負けイーブンでトントンになるという結果でした。
つまり、ここでエントリーしても勝てないのです。
決済の仕方によってはプラスにもなるのですが、あんまり安定した成績ではありませんでした。
なぜ勝てないかですが、複数の要因があると思います。
一番大きな理由は、複数時間足の存在です。
FXでは5分足〜日足まで様々な時間足があり、それぞれの足でこうしたダウ理論といわれるものが発生しています。
5分足でダウ理論の上昇転換合図がでても、1時間足がダウ理論で下落継続中であれば、そっちの波にのまれてしまいます。
5分足は上昇転換、15分足は上昇中、1時間足も上昇中だけど、4時間足と日足は下落トレンド中。
そんなこともあるわけです。
これをどう判断するのかです。
5分足を見ている人は買いたくなるし、15分や1時間足を見ている人もロング。
でも、4時間足や日足を見ている人はショートします。
結局、どの時間足でどれくらい資金が入ってくるかわからない以上、どう動くのかはその時しだいだったりするのです。
もちろん、全ての足が上昇中ということもありますから、その時はロングすれば良いのですが、そんなことは1年のうち数えるほどしかないでしょうね。
上位足のトレンドが優先とも言われますが、じゃあ、日足が下落トレンドなら他の下位足が全て上昇トレンドでもショートするのが正しいのかと言われるとそんなことはありません。
結局複数時間足があるが故に、どの時間足のダウ理論が効くのか誰にもわからないのです。
必要なのは、ダウ理論を使うとしても、長期足のトレンドをみて、短期足の転換や押し戻りで乗るということ。
結局これって、ダウ理論を使っても使わなくても必要なことなのです。
ダウ理論はそのまま使うのではなく一歩先に仕掛ける
私はもちろんダウ理論と言われるようなものは使いますが、それだけを使うわけではありません。
あくまで判断材料の一つです。
ダウ理論は絶対だといわれることもありますが、私は水平線や移動平均線と同じように、他の人がどう見ているかの判断材料の一つに使っているだけです。
もちろん、その中でも重要視していますが、長期足がダウ理論でみれば下落中でもロングはするし、エントリー足でダウ理論での転換が発生してなくても、転換が発生したと見てエントリーすることもあります。
正直なところ、ダウ理論を見てからではちょっと遅いんじゃないかと思うことも多々あります。
例えば先日のチャートですが、1時間足のレンジ上限付近で5分足を見ていました。
ダウ理論に忠実に入ろうとすると、高値を作った部分の安値を下回るところ、赤いラインを下回るまではショート出来ないわけです。
しかし、そんなところでは遅すぎます。
私は矢印のところでショートします。
レンジだと思っているのなら、ダウ理論の完成なんて待っていては遅いので、ライン際でエントリーした方が良いわけです。
トレンド転換でも同じことが言えます。
例えば以下のチャートの上昇から下落に転換するところを狙おうと思えば、赤いラインを下回った赤い矢印のところじゃないと、ダウ理論的には転換ショートはできません。
でも、こんなところでエントリーしても遅すぎます。
私ならもっと早い青いラインを引いて、青い矢印のところでショートします。
はっきり下落トレンドが出たとわかったときには、私はもう利確の準備をします。
ダウ理論でいうトレンドが発生したときにはすでにポジションを持っている状態、これが理想だと思っていて、私はその前に仕掛けていますし、実際に仕掛けている人が多いから、ここから反転しているはずなのです。
売る人が多くならなきゃ、こうして下落はしないわけですからね。
今回は、ちょっと長くなりましたが、FXでダウ理論を使っても勝てないという人は、ダウ理論を盲信しすぎというか、忠実に従いすぎているように思います。
ダウ理論なんてものは、結局沢山人が相場を見ている基準の一つでしかありませんし、その基準だって各時間足に複数存在するもの。
どれが優勢になるかは、なってみなきゃわからないのです。
なので、ダウ理論でトレンドが確定する前に、それを察知してポジションを持つ。
それが重要なのかなとわたしは思っています。
以上、FXでダウ理論を使っても勝てないという場合の問題点や考え方についてでした。
コメント
初めまして。やっとの思いでFXの成績に一筋の光が見えてきた者です。
まだ数件の記事しか拝見できていないのですが、こちらの記事はまさしく、少し前の自分が苦しんでいた内容でした。
今の自分は当時の自分よりも少しばかり成長したのか?、記事の中でおっしゃられている事が、どういう場面の事を言われているのかなんとなくイメージ出来ている気がしますし、ダウ理論という物はどういうものか、といった現在の自分なりの解釈も、大きくずれていなさそうだと思い、それがうれしく、コメントをさせていただきました。
記事の中で、特にぐっと来た箇所は
>ダウ理論なんてものは、結局沢山人が相場を見ている基準の一つでしかありませんし、その基準だって各時間足に複数存在するもの。
>どれが優勢になるかは、なってみなきゃわからないのです。
の部分です。
現在のトレード方法は
買いへ隔たりやすい場所。また売りへ隔たりやすい場所がどこなのかを探し、
その隔たりが起こると思われる場面で、最終的にはローソク足の形から、やはり隔たりが起きそう!と判断してエントリーをしています。
(隔たりが発生しそうな場所の判断基準は、水平線、トレンドライン、MA、等です。みんなが一番見ていると思われる、メジャーなツールを使う方が、それぞれのツールでサインが出た際に、より強い隔たりが生まれると思っています。)
これもあっているのかまだわかりませんし、エントリーしたらしたで、損切はまだしも、理確のタイミングも難しいと気づき(エントリーの逆の考えでいいのかな?と少し考えてますが・・・)
一筋の光が見えたというものの、その先はまだ長いと感じます。
ここまで散々勝てない時間を過ごしたので、少し光が見えたと感じても
結局またお得意の勘違いなんでしょ?と、疑心暗鬼に陥ってしまいますが
この暗闇を絶対に抜け出したいです。
とても有用な記事ばかりに感じます。
これから他の記事も拝見させていただき、自分の知識として吸収させていただきます。
ありがとうございました。
長文、乱文申し訳ございませんでした。