こんにちは、kenです。
相場はレンジとトレンドに分かれるってのは知っている人がほとんどでしょう。
トレンドは一方向に進んでいく相場ですし、レンジはトレンド状態ではない状態のことをいいます。
トレンドにでもレンジにも色々な形状のものがありますが、そもそもなぜトレンドやレンジができるかというのを知っておく必要があると思います。
トレンドは売りや買いの勢力が強くなるところで、その方向に相場が進んでいきます。
ではレンジはなぜできるのでしょうか?
レンジができる理由が分かれば、そこではトレードしないという選択もできるのでかなりトレードに役立ちます。
昨日、ちょうどそんな局面があって私はトレードを見送ったので、昨日のドル円のチャートを見ながらレンジができる場所を見極める方法について書いてみたいと思います。
レンジができる理由は売り買いの勢力が拮抗するから
まずレンジができる理由ですが、単純に売りと買いの勢力が拮抗するからです。
トレンド相場というのはこんな感じで、一方向からの勢力が強い状態。
このチャートだと上昇相場で、買いの勢力が圧倒的に強い状況です。
下がれば買われて上がったところではそんなに売られない。
売りも入ってくるものの、上から入る売りは小さく弱いため、買い勢力の強さに押されて相場はドンドン上昇していきます。
これがトレンド相場。
ではレンジ相場はどうかというとこんな感じです。
下がれば買われ上がれば売られる。
売りと買いの勢力が拮抗しているので、どちらにもトレンドがでない。
これがレンジの状態です。
これを覚えておいてください。
トレードで負ける場合、トレンドがでると思ってエントリーするものの、結局レンジになってしまって損切りなんてことが多いのかなと思います。
私も良くやられたパターン。
じゃあ、もし事前にレンジのできる場所がわかれば、そんな負けは避けられるんじゃないでしょうか。
レンジができそうな場所を見極める方法
先ほどのチャートで見たように、レンジは売りと買いの勢力が拮抗するところで起こります。
それがどんなところなのか、ランダムに訪れるのなら対策のしようがありませんが、実はレンジができそうなところってある程度判断ができるのです。
昨日のドル円のチャートが非常にレンジができそうなポイントでした。
見てみましょう。
左が1時間足、右が4時間足です。
左の1時間足を見ると分かりやすいのですが、下落トレンドの一つ前の安値から引いたライン、赤いラインでの戻り売りの勢力と、ダブルボトムからの買いの勢力が入る局面です。
売り勢力も入り買い勢力も入る。
まさにこういう所がレンジになるのです。
これは一つの時間足に限った話ではありません。
例えば日足で押し目買いのポイントだけど、1時間足だとダブルトップからのネックライン割れの売りポイント。
そんな場面というのは、買いの勢力も入れば売りの勢力も入るところ。
結果としてレンジになるのです。
上の場面どうなったか、5分足で見てみましょう。
戻り売りの赤いラインで売り勢力の売りが入ってますし、ダブルボトムのネックラインからの押し目買いで青いラインからも買い勢力の買いが入ってます。
その結果、見事なレンジ相場になっているわけです。
こうした売り買いの拮抗は一つの時間足だけで起きるわけではありません。
1時間足だと買いサイン、4時間足は売りサインみたいな状況でも起きるのです。
私は、最初の一番左の矢印の時点で、ここはレンジになりそうだなと売りも買いも見送りました。
実際、この相場でエントリーしていれば売りでも買いでもやられたでしょう。
事前にレンジになりそうなところがわかれば、そういう無駄な負けを減らすことができるのです。
これは非常に多きなメリット。
単純に負けを減らせるわけですからね。
レンジができそうなところでは見送りが正解
というわけで、このようなポイントは見送るというのがベストな選択だと思います。
特に上位足に方向感がない状況、例えば日足で明確にトレンドがでていない状況で、1時間足や4時間足、もしくはその両方で逆のサインが出る。
こういう状況は非常にレンジになりやすいです。
トレード自体見送ってしまうのが良いでしょう。
そういう場合は、しっかり方向感が出てから入れば良いのです。
こういうことがあるのでしっかり上位足は見ましょう、他の時間足も見ましょうといわれるわけです。
他の時間足をみて逆のサインが同時に出ているのが分かれば、そこはレンジになる可能性が非常に高く、そういう所では買いでも売りでもやられます。
事前に分かるポイントなのですから、見送るようにしてください。
以上、レンジはなぜできるのか、その見極め方法などについて書いてみました。